名詞
軍曹
軍曹(ぐんそう)は、平安時代の律令制における鎮守府の三等官。将軍、軍監の下に属し、定員2名であった。官位相当は従八位上。
戊辰戦争のときに置いた官職で、1868年3月31日 から勤王の士である浪人を軍曹として俸禄を給した、戊辰戦争が終わると1870年4月30日(明治3年3月30日)に軍曹を廃止して士族に編入して東京府貫属とした。
1871年2月11日(明治3年12月22日)に各藩の常備兵編制法を定めたときの歩兵大隊や砲兵隊の中の下等士官の最下級である。曹長・権曹長と軍曹を総称して下等士官といい、権曹長の下、伍長の上である。
1871年(明治4年8月)から募集編隊を始めた海兵隊における下士の階級である。曹長・権曹長の下、伍長の上である。1876年(明治9年)8月に海兵を解隊し、配置転換が完了したのち1878年(明治11年)2月19日に海軍文武官官等表から海兵部の部目を廃止した。
大日本帝国陸軍の下士官の階級の一つ。曹長の下で、伍長の上に位置する。陸海空各自衛隊では、2等陸曹、2等海曹(旧海軍の呼称では一等兵曹)、2等空曹(2曹)に相当。
近代陸軍(陸軍航空隊を含む)の中級から下級程度の下士官の階級の訳語。アメリカ陸軍のsergeant など。
主に5.・6.になぞらえて、他人にはもちろん、自分にも厳しく接する叩き上げ型の人物を指した呼称。「鬼軍曹」と呼ぶこともある。
(出典: 軍曹 - Wikipedia)