名詞
アブラチャン
アブラチャン はクスノキ科クロモジ属の落葉低木から小高木になる1種である。葉は互生し、先は裂けず、秋に黄葉する。雌雄異株であり、黄色い小さな花が集まって早春に咲く(図1上)。類似種のダンコウバイとは異なり、花序に明瞭な柄がある。果実は直径1.5センチメートルほどの液果であり(図1下)、秋に黄褐色に熟すと不規則に裂開して種子を出す。本州(青森県西津軽)から九州、および中国南部に自生する。和名の「アブラチャン」は種子など植物体に油を多く含むことに由来し、生木でもよく燃える。古くは種子の油を行燈などの燃料とし、また材は杖やかんじきなどに用いられた。
(出典: アブラチャン - Wikipedia)