名詞
イソフルラン
イソフルラン(Isoflurane)とはハロゲン化エーテル系の吸入麻酔薬の一つである。商品名フォーレン。常温では不燃性の液体であり、エンフルランの構造異性体である。光学活性中心を1つ持つが、光学分割はせずにラセミ体で用いられる。中枢神経の抑制、呼吸抑制、血圧低下、筋弛緩などの薬理作用があり、痙攣誘発作用は持たない。長時間投与でも肝毒性や腎毒性を示さないため、肝疾患や腎疾患を持つ動物に対しても使用することができる。ヒトでは肝・胆道疾患や腎機能障害を持つ患者には慎重投与とされている。脳保護作用が強い。過去に悪性高熱を示した動物あるいは悪性高熱を好発する動物での使用は禁忌である。吸入麻酔薬としてのカラーコードは、紫。製品容器や専用気化器には紫のラベルが貼られている。
(出典: イソフルラン - Wikipedia)