名詞
座敷
座敷(ざしき)は、日本における居住空間の呼称の一つであり、以下に示すような複数の語義がある。「座敷」は本来「座具(即ち畳)を敷いた部屋」を意味していたが、鎌倉時代中期に鎌倉における上層武家住宅で、客を迎え入れて酒宴などを開く部屋を指すようになった。その後、座敷を中心とする住宅が普及し、そのような住宅の建築様式は書院造と呼ぶ。つまり、座敷は書院造の基本空間である。近代になると洋室との比較から和室と呼ばれるようになる。→「書院造#歴史」も参照のこと。
近現代の一般住宅で、一番よい和室に対して当てられる語。日当たりや風通しが良く、床の間が設けられていることもある。冠婚葬祭などの儀礼や改まった年中行事の場として用いられるほか、客を接待したり、宿泊させることも多い。
飲食店や宿泊施設などで、酒宴を行うために設けられている大きな和室。
芸妓の仕事。宴会に呼ばれて歌舞音曲を催したり、接客をすること。「お座敷がかかる」などと用いられる。
江戸時代中期以後は男女の密会のために座敷を提供するのを業とする家を「貸座敷」と呼んでいたが、明治時代には遊女屋の公式名称となった。1873年12月10日、東京府は貸座敷渡世規則・娼妓規則・芸妓規則をさだめた。
(出典: 座敷 - Wikipedia)