名詞
京観
京観(けいかん)とは、古代中国において戦争で討ち取った敵兵をつみあげるなどして埋葬し塚を作り、戦勝の記念碑とする風習。『三国志』や『新唐書』などにもこの表現がみられる。「京観」という表記そのものは「高く作り上げた見はらし台」と言った程度の意味で、漢文学者の白川静によれば「京」の文字は城門の上に望楼のある形からなる象形文字で、説文解字は「人工の高丘の形」としているがアーチ状の門の形であり、これを都城や陣営の入り口に設けたものが「京観」、城門が二重のものを「重京」と呼び、戦場で作成される「京観」は凱旋門のような意味もあったとする。さらに王莽が築いた京観は髑骨台(どっこつだい)と呼ばれ髑髏(どくろ)台形式のものもあったのであろうと推測している。
(出典: 京観 - Wikipedia)