名詞
小札
小札甲(こざねよろい/こさねよろい/こざねこう/こさねこう)、または単に札甲(さねよろい/さねこう)は、「小札」または単に「札」と呼ばれる短冊状の小さな板(革板または鉄などの金属板)を多数用いて構築される甲(鎧)の一形式である。表面に複数の穿孔がなされ、それに貫(ぬき)や貫緖(ぬきお)、縅毛(おどしげ)と呼ばれる組紐を通して小札を連接(繋ぎ合わせ)することで面積をもつ装甲板を構築し、防御力を保ちつつ装甲に柔軟性や可動性を与えており、日本列島を始め世界各地の甲冑に採用された。なお、日本工芸史研究者の宮崎隆旨(元奈良県立美術館館長)は、日本史における歴史学用語としては「小札甲」よりも「札甲(さねよろい/さねこう)」の方がより史料に即しており適切だとしている。
(出典: 小札 - Wikipedia)