名詞
ネプリライシン
ネプリライシン は、ヒトではMME遺伝子にコードされる酵素である。Membrane metallo-endopeptidase(MME)、neutral endopeptidase(NEP)、cluster of differentiation 10(CD10)、common acute lymphoblastic leukemia antigen(CALLA)の名称でも知られる。ネプリライシンは亜鉛依存的なメタロプロテアーゼで、グルカゴン、エンケファリン、P物質、ニューロテンシン、オキシトシン、ブラジキニンなどのペプチドを疎水性残基のN末端側で切断する。また、ネプリライシンはアミロイドβを分解する。アミロイドβの異常なフォールディングと神経組織での凝集は、アルツハイマー病の原因として示唆されている。ネプリライシンは膜タンパク質として合成され、ゴルジ体から細胞表面へ輸送された後、細胞外ドメインが切り離されることがある。
(出典: ネプリライシン - Wikipedia)