名詞
林檎
リンゴ は、バラ科リンゴ属の落葉高木の一種、またはその果実のことである。植物学上の和名では、セイヨウリンゴとも呼ばれる。春に白または薄紅の花が咲き、秋にほぼ球形で上下が窪んだ大きな果実が実る。果実はふつう熟すとアントシアニンが蓄積して赤くなるが(図1)、黄色や黄緑色の品種もあり、特に緑色が強いものは「青リンゴ」ともよばれる。雌しべを包む花托部が発達して果肉となり、一般的に歯応えがよく、甘味と酸味がある。中央アジア原産であると考えられているが、紀元前から栽培されるようになり他種との交雑を経てヨーロッパで確立し、現在では世界中の主に温帯域で栽培されている。極めて多数の品種(栽培品種)が作出されており、‘ふじ’、‘つがる’、‘王林’、‘ジョナゴールド’、‘レッドデリシャス’、‘ゴールデンデリシャス’、‘ガラ’などがある。果実は生食されるほか、加工してジュース、リンゴ酒、ジャム、菓子の材料などに利用されている。リンゴは、文化や芸術においても古くから人と関わってきた。日本では明治時代に導入されたが、それ以前には中国から導入された同属別種のワリンゴ が「リンゴ(林檎)」とよばれていた。
(出典: 林檎 - Wikipedia)