名詞
桂皮
ニッケイ属 は、クスノキ科に分類される常緑木本の属の1つである。和名としてクスノキ属が充てられることもあるが、2022年以降、クスノキなど一部の種はセイロンニッケイなどとは系統的にやや異なることが示され、別属 Camphora に分類することが一般的となっている。葉はふつう対生状、革質で3本の葉脈が目立つ(三行脈)(図1上)。花は6枚の花被片、9個の雄しべ、3個の仮雄しべ、1個の雌しべをもち(図1下)、果実は液果で黒紫色に熟する。南アジアから東アジア、東南アジア、オーストラリアの熱帯から温帯域に分布し、230種ほどが知られる。日本にはニッケイ、ヤブニッケイ、マルバニッケイなどが自生する。芳香性の精油を多く含み、セイロンニッケイ(狭義のシナモン)、シナニッケイ(肉桂、カシア)などは香料や香辛料、生薬として広く利用されている。学名の Cinnamomum はシナモンを意味し、ギリシア語の kinnamōmon に由来する。
(出典: 桂皮 - Wikipedia)