名詞
反語
反語(はんご)は、修辞法の1つ。大きく分けて、2つの意味を持つ。話者の意図していることをわざと疑問文で述べる。断定を強調する効果がある。英語の「rhetorical question」を直訳して「修辞的疑問文」と言われることもある。
文の肯否が逆になる場合
誰がそんなことをするのか? (誰もしない)
それが何になろうか? (何もならない)
どこにこれを持っている人がいるか? (ここにしかない)
なぜこれがここにあるのか? (ここにあるはずがない)
読んでいないのはどの本か? (全部読んでいる)
いつまでそんなことをするのか?(終わらせる時はとっくに過ぎている)
どうすればいいのか?(何もできない、思いつかない)
文の肯否が逆にならない場合
どれほど多いことか? (非常に多い)
誰がしたのか? (もちろんあいつだ)
なぜ人を助けるのか? (当然のことだ)
誰に口きいてんだ?(俺しかいないだろ)
あえて、本当に表したいこととは反対のことを述べる。揶揄、皮肉、嫌みを目的として用いられることが多い。話者(書き手)がこの意味での反語を意図しているのか、それとも真意で言っているのかは文脈による。この意味での反語はイロニーもしくはアイロニーの訳語とされる。
あなたは頭がよろしいのですね(あなたはバカだ)
おもしろいですね(つまらない)
今更全然怒ってません(今でも怒ってます)
立派な格好をしてる(みすぼらしい)
ずいぶん早く終わるんですね(ずいぶん時間がかかる)
(出典: 反語 - Wikipedia)