名詞
玉鬘
玉鬘(たまかずら)は装身具のこと。多くの玉を緒に通し、頭にかけるもの。
毛髪のこと。特に長い立派な毛髪が美人の条件であった時代に美称辞として使われた。付け髪や付け髪を付けた髪の意味で使用されることもある。
「どうにもならない事」「運命」の象徴として主として文学的表現で使用される。毛髪は自分の意に反して伸び続ける事から。
『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。第22帖。また、その帖を中心に登場する架空の女性の通称。⇒玉鬘 (源氏物語)
『源氏物語』に由来する能の作品のひとつ。金春禅竹作。玉鬘(玉葛)が九州から逃れ出た物語を脚色して、その死後の妄執を描いたもの。
楽曲の名。地歌、箏曲の手事物。幕末から明治時代初期にかけて活躍した京都の盲人音楽家、幾山検校作曲。『源氏物語』から取材し、玉鬘の心境を歌ったもので、長い手事が二カ所に配された大曲。
(出典: 玉鬘 - Wikipedia)