名詞
量子ビーム
量子ビーム(りょうしびーむ)は電子、中性子、陽子、光子などの量子性をもつ粒子や波の集団が同じ方向になすビーム状流れをいう。加速器、レーザー、原子炉などを使って平行に細く揃えられた粒子のビームや、レーザー光などの総称。本来、量子は、電子や原子といった具象的な物質の単位はなく、とびとびの値で表される物理量であり、一般に捉えにくい概念的な言葉である。量子ビームという言葉が登場したときも、量子はビームになるのか、など懐疑的な意見もあった。以前は放射線と呼ばれていたものがであることも場合も多い。量子ビームという言葉は、文部科学省の事業などによって専門家の間に急速に普及した。もともとの量子性粒子の性質及び、ビームとしての強度、エネルギー、パルス性などにより原子スケールでの物質の観察、微細加工、放射線治療など目的に応じ様々に利用される。
(出典: 量子ビーム - Wikipedia)