名詞
天皇制
天皇制(てんのうせい)とは、「日本独特の君主制」、「天皇を中心とした日本の君主制および国家制度」に対する昭和時代初期に産み出された表現。狭義には「大日本帝国憲法下の君主制」を指すが、広義には近代以前の「古代天皇制」や、日本国憲法下の「象徴天皇制」も含める。もともとは戦前の左派内における国家論争(日本資本主義論争、天皇制国家論争)の中で日本共産党派(講座派)によって産み出された非難の意味でのみ使われる「マルクス主義用語」であったが、第二次世界大戦後は「日本固有の君主制」に対する社会科学用語とであるとして、肯定的立場の者からも使われるようになった。ただし、本来はドイツの君主制(ドイツ革命)のように「打倒すべき対象」として作られた反天皇語であるため、肯定的立場の者には戦後も忌避して使わない者もいる。例として、戦前と同様に宮内庁(宮内省の後身)は戦後も「皇室制度」という表現を用いている。
(出典: 天皇制 - Wikipedia)