名詞
アフターピル
緊急避妊薬 とは、性交から数日以内に服用し妊娠を回避するための経口薬のことで、避妊に失敗した場合等の望まない妊娠を防ぐために服用される。事後避妊薬、緊急避妊ピル、アフターピル、モーニングアフターピルとも呼ばれ、主に排卵を遅らせる作用で受精を妨げる。72時間タイプと120時間タイプの2種類があり、72時間(3日)を過ぎた際には後者を性交から5日以内に服用することが必要である。尿道球腺液や精子が腟内に入った直後から72時間又は120時間以内になるべく早めに服用することで、緊急的に高い確率で妊娠を阻止できる。妊娠(受精)を予防する薬であり、受精卵が出来た後は効果がない。流産を引き起こす中絶効果もない。2023年12月公表の規制改革のための政府方針では、海外2カ国以上でスイッチOTC化されている医薬品については原則、2026年末までに日本でもOTC化することを目指すとしており、レボノルゲストレルも含まれる。なお、日本では2023年度厚労省公表では126,734件の中絶件数があり、また自殺した妊婦は2022年65名、2023年53名に登る。東京都は緊急避妊の診察ができる約500カ所の医療機関サイトを開設している。
(出典: アフターピル - Wikipedia)