名詞
タントラ
タントラ とは、ヒンドゥー教においては、神妃(シヴァ神妃)になぞらえられる女性的力動の概念シャクティ(性力)の教義を説くシャークタ派の聖典群の通称。タントラ (ヒンドゥー教の文献)
仏教においては、中世インドの主に8世紀以降に成立した後期密教聖典の通称。広く密教聖典全般をタントラとみなす場合もある。タントラ (密教の文献)
インド亜大陸、南アジアにおける思想実践としてのタントラ。タントリズム、タントラ教。タントラ (南アジアの思想潮流)。学術的な議論においては、遅くても7世紀以降の、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の伝統に共通する特定の宗教的教義と実践を指す。非常に定義が困難だが、大まかに言うと、ウパニシャッドの梵我一如に表される大宇宙と小宇宙の相関符合の神秘思想によって世界観が基礎づけられたもので、ヴェーダ的な伝統を受け継ぎつつも、軽視あるいは否定する面を持ち、絶対的最高原理を認め、これと融合・合一することで生前解脱することを目指し、現世を肯定し自在に支配しようという、全体として秘儀的な教義と実践の体系である。その実践は、肉食、飲酒、下のカーストの相手とのセックス等、主流社会では通常禁止された行為を含み、過激で危険な実践であるとされた。
3 の伝統的なタントラを近現代の西洋で再解釈・再パッケージした「スピリチュアルなセックス」。強烈な肉体的充足と霊的・精神的超越の両方に性的オーガズムを利用すること。セックスと瞑想を融合したエキゾチックでエロティックな慣習。
(出典: タントラ - Wikipedia)