名詞
大向う
大向う(大向こう、おおむこう)とは、芝居小屋の向う桟敷の後方、舞台から最も遠い客席のこと(歌舞伎座では、構造上3階B席から幕見席あたりを指すものとして理解されている)。またそこに坐る客を指す隠語・通言。主として歌舞伎で用いられ、安価な席にたびたび通ってくる見巧者の客を指す。「大向うを唸らせる」といえば、そういった芝居通をも感心させるほどの名演であることを意味する。
1から転じて、大向うに坐った客が掛ける声、またそれを掛ける客のこと。主に歌舞伎の用語。本項で詳述。
(出典: 大向う - Wikipedia)