名詞
ベロ毒素
ベロ毒素(ベロどくそ、verotoxin)とは、一部の腸管出血性大腸菌 が産生し、菌体外に分泌する毒素タンパク質(外毒素)で、VT の省略形。一部の赤痢菌 が産生する志賀毒素(しがどくそ、シガトキシン)と同一のものであり、志賀様毒素 とも呼ばれる。真核細胞のリボソームに作用して、タンパク質合成を阻害する働きを持つ。影響を強く受ける臓器は大腸、脳、腎臓で、出血性の下痢、急性脳症、溶血性尿毒症症候群(HUS)などのさまざまな病態の直接の原因となる病原因子である。なお、シガテラ食中毒の原因物質のひとつであるシガトキシン (ciguatoxin) とは別の物質である。
(出典: ベロ毒素 - Wikipedia)