名詞
修道士
修道士 というキリスト教用語には二つの語義・概念がある。ただし二つの概念は排他的概念ではなく包含関係にある(「1」の語義が「2」の語義より広義)。修道誓願を立て禁欲的な信仰生活をする人、ことに男性のこと。女性の場合は「修道女」 という。結婚せず終身独身を貫く。多くの場合、修道院内で全生活を送る。西方教会では修道会に所属し、誓願と会の規則に従って生活する。他方、正教会・東方諸教会では、修道会制度を持たない。カトリック教会では修道者ともいい、聖公会では修士と呼ばれる。しかし、アッシジのフランチェスコやドミニコなどとその後継者達(托鉢修道会)、また現代ではマザー・テレサのように、日常的に修道院外で活動し、市井で直接的に人々に奉仕を行うことを認められた修道士も存在する。ただし彼らも生活の単位は集団生活であることは変わりはない。はたまた、聖アントニウスのように、砂漠などで孤独な生活を送る、隠修士と呼ばれる者もいる。
上述のうち、助祭/輔祭以上の聖職者/神品の叙階/叙聖を受けていない者のこと。英語圏および日本における西方教会では、男性の場合は「ブラザー」・女性は「シスター」と呼ばれる。女性は助祭や司祭にならないため、基本的にこの範疇に入る。カトリックでは修道会の中で司祭会員、修道士会員という名称で区別されることがある。
(出典: 修道士 - Wikipedia)