名詞
宿禰
宿禰(スクネ、足尼、足禰、少名、宿儺)は、古代日本における称号の一つ。大和朝廷初期 では武人や行政官を表す称号として用いられていた。主に物部氏、秦氏、蘇我氏などの先祖に宿禰の称号が与えられた。著名な人物で宿禰が冠されている人物としては野見宿禰、武内宿禰、允恭天皇がいる。8世紀には八色の姓で制定された、姓(カバネ)の一つとなった。真人(まひと)、朝臣(あそん)についで3番目に位置する。大伴氏、佐伯氏など主に連(むらじ)姓を持った神別氏族に与えられた。もっとも古い用例は埼玉県行田市稲荷山古墳出土の鉄剣銘に〈多加利足尼〉とみえる。宿禰(足尼)は少兄(スクナエ)の約で、高句麗の官名の小兄に由来するという説がある。
(出典: 宿禰 - Wikipedia)